実は、舞台の上でこんなことが行われてます【裏話】

「あんなセリフ覚えられてすごいね」
「あのシーンが良かった」
「表情が面白かった」

華やかそうな俳優さん、実は裏でこんなことが…!

実際、舞台の上で役者が何を考えているか気になりませんか?

私の過去の経験から「実は…」本番中何が行われているのか。意識していることを公開します。

開演の幕が開く前

seat

幕が開いてすぐ出る出演者がスタンバイしてます。

腹筋など気合いを入れる
ダンスの確認をする
立ち位置の確認
セリフを唱えるetc

5分前『〜間もなく開演致します』になると

「(ヒソヒソと)よろしくお願いします!」

と握手やハグで挨拶をしていることが多いです。

円陣を組んで気合いを入れたり、現場によって色々です。
和気あいあいとした感じではなく、緊張と気合いとパッションと高揚感。

『やるぞ』という熱気であふれてます。

最前列のお客さん話し声が聞こえてきたり、お芝居についての内容だったりするとつい聞き耳を立ててしまいます。
嬉しいです。

上演中はサバイバル

burn

ああ見えて緊張してます!失敗が許されませんもの。
稽古でやってきたことと同じことをやります。

・その日の体調
・テンション
・身体の重さ
・喉の調子

毎日少しづつ違う身体の具合をコントロールし、ベストの状態で本番に望みます。

俳優さん個人によってやり方はいろいろ。
身体を温めると1時間前にランニングしたり、タバコを吸ったり、ストレッチしたり各々のスタイルがあります。

私は、基本的に本番前は食べません。
胃の中が空っぽの方が集中できるので、本番2時間前までに済ませるようにしてます。

マルチタスクです

superman

今までやってきたことをやるだけ、そんな簡単に行きません。
どんなに稽古してても、感情はナマモノ。
相手との信頼が物を言います。ツーカー(古い?)

感情のコントロール
相手との呼吸
いつもと違う調子の相手だったらサポートする など

頭のどこか冷静な一部分で考え、判断しながらお芝居を進めて行きます。

【私が教えられたこと】

ステージのツラ(舞台用語→舞台の一番客席に近い端っこのこと)に自分の気持ちを置いて、お客さんに見せるんだ。

相手役と向かい合ってセリフを言ってても、気持ちは一番前にさらけ出す。

相手とのやりとりで『どういう風に感情が変化するのか見せる』

Right Caption
どういうこと?

遠足の前夜にベッドで明日のこと考えてワクワクするとき、何を思い浮かべますか?

  • バスの座席でドキドキ
  • 車酔いするかもと不安になる
  • お菓子の交換会でワクワクする
  • 好きな人とお弁当食べれられるか意気込むetc

ワクワク、ドキドキ、短い間で心が変化しませんでしたか?

それです!

その変化です!

その変化を舞台のツラに置いて、お客さんに見せています!

実は分かります

最前列に座ったお客さんは特に、視野に入って表情まで見えちゃいます。

Right Caption
どこを見てるの?

舞台上で自分の立つ場所を、足元を見て確認するわけには行きません。

動かないものに目印をつけてます!

通路から3番目の椅子の前 など場当たり(=立ち位置を照明さんと決めること)確認します。

ダンスなどでは、○歩で舞台の真ん中まで行けるように計算して練習したりもします。

顔を上げた時の角度を揃えるときも、奥のスポットライトのライン などみんなで決めます。


【嬉しかったこと】

・ミュージカルの舞台
私たちの動きと同じく横に揺れて音楽に乗っていたお客さんがいて嬉しくなりました。

・感動するシーン
客席から鼻水をすする音が聞こえてきたり、涙を拭う仕草の人がチラッと見えたとき。

・最前列でガン寝してる人
・お客さんの目線が自分に集まったときの圧力も感じます
・携帯電話のバイブ音もわかります

お芝居はお客さんと作るもの

劇団で研究生公演の時に、『首を腰紐で締められる』というアクションがありました。

写真の時ではありませんが、手が間に合わず本当に締まってしまいました。

(やばい、腰紐つかめない…やってしまえ!!)

長くて3秒くらいだったのと、息ができないくらいの強さではなかったのでわざと手を離しました。

その瞬間、

『!!』

お客さんから息を飲む音と視線、驚きが一気に飛んできたのをびっくりするくらい感じました。

あの選択が正しかったかと言われたら違うかもしれません。
目の前が黒くなりかけていくのを、今でも鮮明に覚えてます。

本番後、怖くて相手と何回も練習しました。
※絶対に真似しないでください

面白かったらどんどん笑ってください

我慢せず思い切り泣いてください

お芝居は観るあなたがいてこそ成り立つ作品です。

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