【ネタバレなし映画レビュー】この破茶滅茶さが良い!ドタバタ劇「青春かけおち篇」

2019年9月18日

「青春かけおち篇」(1987)96分

監督    * 松原信吾
キャスト  * 風間杜夫 * 大竹しのぶ * 田中健 他
原作・脚本 * つかこうへい
音楽    * つのだ☆ひろ

つかこうへいと言えば、1974年第18回 岸田國士戯曲賞受賞した戯曲「熱海殺人事件」が有名。
日本の劇作家・演出家・小説家。
同じくつかこうへい脚本・原作・戯曲にもある「蒲田行進曲」は映画化された有名作品の一つ。

ヤス夫(風間杜夫)はロクに働かず実家の工場の後継を弟に譲り、レストランを営む彼女セツ子(大竹しのぶ)の婿養子になろう考えていた。婿入りが決まった時、セツ子のお見合いに年商30億の早乙女(田中健)が現れて一気に家族関係が変わっていく。

こんな方にオススメ

「映画」という総合芸術を愉しみたい人には味気なく感じられそう。
笑って見れる愛の形が大好き。
内容はまるで違うけれど、寅さんと今の海外ドラマを足したような作品。(主観)

★キャストが若い

32年前の作品なので、今は名だたる、誰もが知っている名優達の若い姿とお芝居が新鮮。
今では見られない、つかこうへいの舞台では必須なモアパッション・モアエモーションのお芝居。


★つかこうへいの舞台の魅力そのまま

監督が脚本を壊さないかのような演出で、まるで舞台を観ているかのよう。
基本的に全体を俯瞰する撮り方。
ありえないっていう破茶滅茶さ・インパクトの大きさ、どんどん展開していく物語、波がありすぎる起承転結。
なに!? なんだと? ドーン!!!
あれ?意味なんかないよとでも言いそうな、こともしばしば見受けられそう。

★愛がある、独特のセリフ回しが堪らない!

つかさんは弱い立場の人の味方であり、直接表現・強い言葉・差別用語も多用されるが、男性の気持ち・女性の気持ちが分かるすごい方。
人間の滑稽なところや人間味溢れ、悪い奴はいないしだから愛される。それぞれの役を引き立てている要素。
すき焼きを食べるシーンがとてもツボ。
セツ子がヤスに声をかけるところも、行間に何があるのか見所。

つかさんの一歩先、二歩先の脚本そのままにぶっ飛んでる。大切な人の心、義理と人情、男と女の駆け引きが詰まった作品。
舞台が好きな方は楽しめる作品。
観て良かった度 3/3