舞台観たことありますか?「ライオンキング?」「宝塚?」
それは歌がある『ミュージカル』です。
私は小劇場演劇の『お芝居』をやってます。
過去記事:小劇場とは?
セリフを覚えて、動いて、どうやって作ってるんだろう?
今日は過去出演したりお手伝いした作品をもとに、演劇作品ができるまでを記事にしました。
0 企画構想・劇場の予約

演出家と制作で企画構想、今回使える予算などに合った劇場を予約します。
【キャストオーディション】
オファー
全キャストをオーディション
主要メンバーは演出家の作品に常連の俳優
どのくらいのお客さんを呼べるのか、宣伝効果などもキャストに選ばれる理由になります。
【顔合わせ】
初めましてで顔を合わせます。
配役が決まっていたら、さっそく台本が配られ本読みをします。いわゆる「音読」です。
【ビジュアル撮影】
チラシやパンフレットを制作するにあたって、カメラマンによる撮影があります。
(パンフレットを作らない団体もあるので、ないこともあります。)
稽古(1〜2ヶ月)
読み稽古
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立ち稽古
↓
通し
↓
見せる通し
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衣装つき通し
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集中稽古
だいたい1〜2ヶ月の期間稽古します。
台本は家で、稽古に入る前に覚えるものです。
細かくシーンを区切りながら、文字を立体化していきます。
最初が一番時間がかかる大変な作業ですが、一番大切です。
ダンスでいうなら『振り入れ』ですかね。
最近はドラマやアニメのOPと同じく、ダンスを踊るところも増えてきました。
ダンス稽古もあったりします。
↓
台本を手から離して、お芝居にフォーカスして稽古を重ねます。
歩数・呼吸・ミリ単位の間まで細かくこだわっていきます。
【あら通し】
完璧ではないものの、流れをみたいなど通します
シーンごとの稽古、シーンの繋ぎなど稽古を重ねます
↓
【小道具の作成】
劇中で身につける道具など、みんなで手分けして作ったり、日用品なら家から持ち寄ったりします。
例:実際のハンマーは危ない為、段ボールなどで作る
【衣装合わせ】
役に合った洋服や髪型など演出家のチェックを受けます。
基本的には持ってるもので、役者同士で貸し借りをします。
小劇場で衣装さんがつくことは滅多にありません。
↓
【衣装通し】
場面転換で早着替えするなど、お芝居以外の実際の動きを想定して通しをします。
照明や音響、舞台監督の前でも通しをします。
いよいよ本番1週間前。
1日ずっと稽古。ひたすら稽古。集中稽古に入ります!
小屋入り

劇場(=小屋)に入ります!
0からのスペースを自分たちで組み立てます。
男性陣:舞台の仕込み
女性陣:楽屋作り、受付周りの準備をします
【場当たり】
主にスタッフさんのための確認作業です。
稽古場でやっていた立ち位置、動く導線の確認をします。
【ゲネプロ】
衣装を着て、本番と何一つ変わらずに行います。
【本番】
マチネ・ソワレといってお昼と夜の2回公演です。
受付も、過去公演の出演者や関係者のバイトが多いです。
単発一回限りの公演〜1週間、一ヶ月までいろいろです。
【バラシ】
仕込みで作ったセットを片付けて元あった状態に戻します。
家に帰るまでが公演

【打ち上げ】
バラシた後、近くの居酒屋を予約して行われます。
ここで会うのが最後、という方もいるかもしれません。
【精算会】
ギャラは出ないので、基本的にチケットバック制度です。
チケット1枚二つき500円バック、ノルマ20枚なんてのはよくあります。
【荷下ろし】
公演で使用した小道具や衣装を借りていたら、返しにいきます。劇団であれば、自分の稽古場にしまう作業です。
終わり〜!

・集客
・宣伝
・用意(衣装・道具)
・片付け
ほぼ全て、自分たちでやります。

まさにその通り!ある種、自己満足の世界です。
この2ヶ月の何百時間が、だいたい90分の作品に集約されてます。
スポンサーもあるところが少ないです。
が、その分テレビにはできない表現の自由があります。
お芝居のジャンルも時代劇、日常劇、コメディなどたくさんあります。
目の前で起こる臨場感しかないお芝居。
非現実の特別なひと時を過ごせると思います。
ぜひ一度は見てみてください。
一例なので、全ての公演に当てはまるわけではありません。
合わせて読みたい
過去記事:年代別!観劇がオススメな理由
過去記事:差し入れっているの?
参考サイト:舞台・演劇用語シアターリーグ
http://www.moon-light.ne.jp/termi-nology/