なぜタピオカが人気なのか、小劇場演劇の未来を考えました

2019年6月6日

「演劇集団キャラメルボックス」という小劇場では人気だった劇団の休止&破産申請に衝撃でした。

小劇場界にとっては「満席」「人気」の劇団だったはず…
舞台公演の生配信などネットにも早く参入していたはずなのに。

私は10年後も表現活動をして生活をしたい。と思ったときに全くビジョンが見えませんでした。
「副業」のように舞台活動1本ではなく「表現活動」を様々な媒体でしていく。
SNSを通してたくさんの人と表現する喜びをシェアしたい、ブログで私にしかできない情報発信をしたい。動画で文字にできない表現をシェア。
空間をあなたと創りたいと毎日発信をしています。

発信をするにあたってインターネットや本の知識、ビジネスやマーケティングの基礎知識を学んでいます。
そこで今、衰退している小劇場に足りないのは大きく2点「良質=人気という概念を捨てる」「知ってもらう媒体を運用できていない」だと思いました。
人気のタピオカを例に、比較してみました。

良質=人気という概念を捨てる

tapiokatea

今人気の「タピオカ」飲んだことありますか?

街の至る所にタピオカのお店を見かけるようになりました。そして、必ず並んでいます。

たまたま、いただく機会があったので並ばずに飲むことができました。正直に言って行列に並んでまで飲むような「絶賛する味」ではないです。タピオカも甘い餅みたいな。

私の飲食店における価値の基準=「美味しさ」だったのです。

並んでる人を分析してみた(平均30分待ちくらいで列が途切れないお店)

  • 10代〜20代前半の学生がダントツで多い
  • 2人以上(1人で並ぶ制服を着た人はほぼ0)
  • 女性のみのグループがほとんど
  • カジュアルな服装・スカート率が高い(制服を除く)
  • スニーカー、ローヒールがほとんど
  • 99%写メを撮る(インスタやツイッター)
  • 味の感想が少ない

「ここにタピオカ屋さんできたんだよ」という声が目当ての人、通りかかる人からチラホラ聞こえる。20代後半〜の方は、行列を見て引き返す方が多数。

つまり、「タピオカ屋さんである」ことが重要
人気がないタピオカの「お店」見たことがありますか?
マクドナルド・ロッテリア・バーガーキングと同じ感覚「ハンバーガー」という種類を食べる=「タピオカ」が飲めたら良いんだと思います。
ティースタンドであることも要素の一つですね。

日常で手に入る贅沢が目的
歩きやすさも考えた普段着、という印象。
百貨店でも食品・お菓子売り場と衣料品の階ではお客さんの雰囲気や層が違いますよね。ちょっとした一時的に満足を得る、食の優先順位が高いようです。

1人で並んでまで飲もうと思わない
おひとり様は10〜20組に1人くらいだったような。
ひとりでご飯を食べる時って、自分が食べたいものを重視すると思います。カフェでは寛げたり作業をしたり。寛ぐ場所がないタピオカは味を目的に飲みたいものではないようです。

SNSで人気なキラキラ投稿に憧れる
手にした99%の人がお店の看板と商品をカシャ。商品を手に持った自撮りをしています。手にした時点で満足で味は二の次。
インスタグラムは自分が幸せ、満足・優越感を感じられるツールだと思います。同じ満足や幸福感を味わいたくて購買してるんだと思います。

並んでる人に聞きたかった「タピオカを飲むのは何回目ですか?」

過去に食べログ★4.7のお店で働いたことがあります。
居酒屋に近い大型のレストランなのですが、味は普通で価格が少し割高、店内も使用している備品もトイレも綺麗ではありません。感想には「綺麗な店内」「また行きたい」が多数。
そこが徹底していたのは「サービス」です。
サービスと雰囲気だけで綺麗だと感じる、美味しいと思えるのです。

公演の内容とお客様の満足度は比例しない

stage

「何に価値を感じるか」ここで演劇の話に繋がります。

高校の友人から連絡で「同じ会社で働いてる人が社会人劇団をやっていて、公演を一緒に観に行ってほしい」という内容。
チケット代2000円/50〜60人程度の会場でほぼ満席でした。

  • チケットが存在しない
  • 当日パンフレットがない
  • スタッフの対応や声かけが、丁寧とは言えない
  • 前説がない

ダンス・お芝居・物語・音響照明など、過去観に行った公演や自分の経験と比べたら、正直に言って発表会に近い公演だったと思います。

ですが会場内のお客さんは泣いてる人多数。誘われた友人も号泣。
終演後感想を聞いてみると、「初めて見たから自分にはできないことで、感動した」友人の満足度は★4以上でしょう。

プロとアマの明確な線引きがありません。「お金をもらっていればプロ」そうだと思います。「応援代」ありです。
価格以上の良質なものを提供する、お客さんは何を良質とするか、何に価値を見出すか自由です。

確実に必要なのは「見てみたいな」と行動に繋げることです。

演劇は今後どうやって集客していくか

ここで、タピオカから学ぶ(初めての体験・友人のお誘い・口コミ・SNS)と2点目の「知ってもらう媒体を運用できていない」が繋がります。

インターネットやSNSが発達していく時代で、紙媒体が多いです。

チケット当日精算はコスパが悪い
キャンセルが起きやすく当日席が空いてしまって効率的ではない
受付に時間がかかり、満員公演は開演の時間が遅れてしまう

アンケート用紙に記入する&回収率の悪さ

当日パンフレットは時間の無駄
出演者の今後の活動や関係者のチラシなど、折り込みも手作業、2〜3割がおいて帰りますが折り目がつくと使えません。

当日券以外は全て事前精算にする

チケット予約フォームから事前精算までネットで行えるようにする。
当日券以外は割引表示にしてしまえばいい。
ペア割/学生割/平日割/役者割/リピート割/初めて割

※割引で予約したので行かないと損、返金手続きも面倒だと感じてキャンセル率が減る

当日パンフレットに載せていた基礎情報を送るとともに、役者のSNSへ飛べるようにしておく。
会場までのアクセスを役者が動画にアップできたりネットの利点を最大限に活かす

折り込みのチラシはロビーに並べておいて欲しい人がとっていくスタイルにする。

チケット自体を電子媒体にすればいい

とはいえ、チケットコレクターもいるでしょうし、チケットの半券にQRコードをつけて、アンケートフォームに飛べるようにする。

アンケート回答後、SNSでシェアができるように設定。
回答の特典で稽古のシーンや、公演名日付入り集合写真など記念にできるものを提供する。

リピートに繋げるために

予約フォームでもらったアドレスに劇団や団体メルマガに登録しますか?と任意で興味のある人に登録してもらう。

公演終了後にアンケートの開示と感謝の挨拶、次回公演の案内や活動記録、グッズ販売など運用。
メルマガ読者に関連公演のチケットペア割引制度などで初回の人口を増やしていく。

まとめ*0→1をつくる/お客様がいないと成り立たない

飲む人がいるから成り立つ/見るひとがいるから成り立つ

「声かけても来てくれない」と嘆くのは100万年早い

公演の案内はコピペ+一言で終わっていませんか?
通販や怪しいセールスの方が目を引く文章で見る人の心を理解しようとしています。同業者間に至っては”来てくれるだろう”という感満載。
マーケティングやコピーライティングについて学ぶべきです。
チケットノルマが存在する今、少なくとも今いるコピペ役者と差別化が図れます。

見にきてもらわなければ成立しないことをやっているのに、新規顧客の獲得とリピート顧客、何を大事にするのか理解できていない人が多いのだと思います。

以上、長くなりましたが、私は小劇場が好きで、舞台にも立ち続けるために、荒削りではありますが観てもらうためにこうなって欲しいということをまとめました。

ツイッター(@errnzabesu2)では演劇をやっていて感じる、日々の人生の豊かさの気づきや発見をつぶやいています!
ご拝読ありがとうございました。

『ちょっとの気づきで人生が豊かになりますように* 』